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MSXパソコン専用通信ネット"THE LINKS(ザ・リンクス)"内の1BBS、"ディスクメール事務局"の常連ネットワーカーが集まって開発・編集した、MSX2対応のディスクマガジンです。全盛期には150名を超える読者を抱えていました。当時全盛だった「Disc Station(コンパイル)」のリンクス版を目指していた為、極めてDS、そしてリンクス色の強いマガジンに仕上がっております。DSで言うところの企業コーナーが、リンクスの各BBSの宣伝コーナーとなっており、各BBSの常連の方々にコーナーの企画や製作をお願いしました。また、読者による投稿作品も数多く発表されました。
「ディスクメール」は3人以上のグループによる回覧制度で運営されていました。リンクスは半2重1,200bpsという今思えば凄く粗悪な通信速度であることに加え、ユーザー間のバイナリー転送が一切サポートされなかったネットだった為、せっかく通信を利用しているのに、ユーザー間のデータ転送はフロッピーによる郵送が一番確実だった悲しい過去があります。よって「ディスクメール」はパソコン通信によるオンライン配布では無く、フロッピーの回覧郵送による物理的配布を余儀なくされました。
そんなわけで「ディスクメール」は一般のMSXユーザーの目にはほとんど届かず、リンクス内でしか知られていない、謎のディスクマガジンでありました。
過去の「ディスクメール」についてはバックナンバーについてへ。
「ディスクメール」は去る1988年に創刊号を発行、リンクスが運営されていた1994年までに計8回発行されました。この10年の間にコンピュータの世界は目まぐるしい勢いで技術革新が進み、今やインターネットの普及により誰でもホームページで情報公開が可能なところまでに成長しました。そんな現代では個人間の情報交換を行うのに、わざわざディスクマガジンという旧世代の手法など煩わしいだけであり、直接ホームページで行えば速いし楽です。僕の頭にはこのような考えがある為、今更ディスクマガジンなど作る意気込みなどありませんでした。
※ それを言ったら今更MSX!?というツッコミもあるでしょうが、それは敢えて聞く耳を持たないことにしていますしかし、去る97年12月の冬コミにて、ギガミックスブースを訪れたあるお客さん(MSXユーザー)と話をした際、この考えは変わりました。聞けば、ギガミックスなんてサークルは初耳だったそうですし、当然MSX系の各種イベントの存在も知らず、まさか未だにMSXシーンがこんなに元気(なように見える)とは思いも寄らなかったそうです。
私: 「あ、ギガミックスはホームページも作ってるんです、ぜひ見てください」
(と言ってGプレ他、各種MSX系サークルのチラシをプレゼント)客: 「う〜ん」 私: (あれ!?) 客: 「うち、ホームページ見られないんですよね」 私: 「もしかしてMSXだけ(持ってる)とか!?」 客: 「はい」 私: 「えっ!!」
「それじゃ、今までずっとMSXで何してたんですか!?」客: 「あっ、コミケで買ったソフトで遊んでるんです。」
「あと、Mファンのディスクで。」私: 「え、Mファンですか!?」
「Mファンが休刊になってから、なんか情報源はあったんですか!?」客: 「いや、全然ないです。ソフトがあったら買うだけで。」 私: (ガーン!!) もともとリンクスという通信畑で育った僕には、そのお客さんの気持ちなど到底理解できるものではありません。ギガミックスのスタッフ間の連絡手段は相変わらずパソコン通信ですし、MSX情報もネットワークへアクセスすればいくらでも手に入ります。
僕はこの時、いくらインターネットでホームページを作ったり、パソコン通信で情報交換を行ったところで、コミケに参加するMSXユーザーには全然情報が届いていないことを痛感しました。そしてMSXは物理的なメディアが一番安全確実な情報伝達手段だと。
今のMSXシーンを知らないMSXユーザーはコミケで未だに存在する、そしてやはり(悪い)誤解を招いているという事実。せめて過去1年間くらいのMSX最新情報を、彼らに届けることはできないだろうか…。
願わくばそういった最新情報により、ギガミックス(や他のサークル)の存在を知って、ソフトをたくさん買ってくれるようになると嬉しい(笑)んですけどね。
そこで、ギガミックスらしい情報伝達手段を考えました。Gプレなんかもありますが、やはり長く手を掛けてきた「ディスクマガジン」が一番それっぽいのではないかと思います。
ディスクマガジンと言うと僕は真っ先にSyntaxさんの「NVマガジン」が頭に浮かびます。しかし「NVマガジン」と同じネタで作ってもネタが分散するだけでお互い有益にはならないでしょうし、パソコン通信上に転がっている情報を集めるとなるとそれはNGDプロジェクトそのものでしょうってことで、これまたネタはかち合わせたくない。
そんなわけで「インターネットのMSX最新情報」を紹介するネタが一番有益ではないかと僕は企みました。最近はインターネットのほうにもいろんなネタが転がっていますからね。
第1回は、とりあえずMSXを持っていないとBaboo!は話にならないので、今からMSXをゲットできる各種スポットを紹介することにしました。
Webマガジンの発行後、このデータを流用してMSX版のディスクマガジンとして発行するのが当面の目標です。また、今後のBaboo!の維持費をまかなう為、MSX版ディスクマガジンを各種MSX系即売会やコミケなどでリリース、その売り上げの一部(というか、半分以上)をBaboo!基金へ寄付する予定です。
そして決定した企画
現在では、前々から暖めていたWebマガジン企画「Baboo! Watch」の仮運営が始まりました。企画は2本立てですが、結局このようなりました。
1.特集 (SPECIAL)
毎回、MSXに関するテーマを決めて特集記事を組み、それに該当するサイトを「Baboo! JAPAN」やインターネットを利用してピックアップして紹介します。
2.MSXの各種情報 (HEADLINE)
MSXに関する情報をまとめたコーナーです。当初は同人系のイベント情報なども考えていましたが、それはBaboo! NEWSに任せるとして、僕らは事後報告や割と一般的な情報に回ることにしました。当面は拙作Gプレのソースを利用してゆきます。
コンテンツの製作はニューファンキー小林, ふらわあ, REUの3名で構成された「Baboo! Watch編集部」を中心として、いろいろなお方に協力していただくことになりました。
結局、新創刊DMはこんななっちゃいました(^^;。
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Takashi KOBAYASHI ※ 本ページを構成するすべてのデータの無断転載を禁じます | |